猫も蚊に刺されることを知っていますか?たかが蚊、されど蚊、今回は猫のフィラリア症についてお話します。
結論から言うと、過度に心配することはないと個人的には思っていますが、予防するに越したことはない!
猫のフィラリア症とは?
フィラリア症は、「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」という寄生虫が心臓や肺の血管に寄生する病気で、犬だけでなく猫にも感染します。ただし、猫の場合は犬ほど多くはありませんが、重篤化することが多いとも言われています。猫の突然死の結構な割合がフィラリア症なのでは?という獣医もいます。

感染の仕組み
①フィラリアに感染した犬(又は猫などの動物)から、蚊が吸血の際に血液と一緒にフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリア)を摂取する。
②フィラリアは蚊の中で成長し、その蚊が犬(又は猫などの動物)を吸血する際に体内に侵入。
③最初は筋肉で成長し、その後血管から心臓へ向かい移動し、成虫になったフィラリアがが子供(ミクロフィラリア)を産出する。
④感染したフィラリアの数が多い場合、心臓、肺の血管につまりフィラリア症になる。

猫のフィラリア症の症状
猫のフィラリア症の症状は多様で次のようなものがみられます。
・咳や呼吸困難
・嘔吐
・元気消失、食欲不振
・痙攣、突然死
「呼吸器系疾患」や「消化器系のトラブル」と間違われることもあります。

診断方法
猫の場合、犬のように簡易検査キットがないため、診断が難しいです。
主には血液検査、超音波診断(エコー)
治療法
猫の場合は治療法について確立されたものはない(古い知識で、あったらすみません)のですが、低用量の駆虫薬とステロイドの併用で時間をかけてやっていくことが多いと思います。一気に駆虫をするとアナフィラキシーや死亡した虫の死体が血管の詰まりを引き起こすことがありとても危険です。
そのため、犬の場合はシーズン初めの予防薬投与の前に血液検査(少量の血液で検査可能なキットがある。)を実施します。
予防が最も大切!
なにはともあれ予防が最も重要です。感染しなければ恐れることはない。
猫も犬と同様で月1回タイプの薬があり、首に垂らすものが最近はありますので便利です!
動物病院で購入できます!
期間は蚊が出てくる時期(又はその1か月後)~蚊がいなくなる時期+1か月。関東だとだいたい5~12月とか。薬の効果があるのが、体内である程度発育した後のフィラリアを対象としているためです。

おわりに
犬ほど多くはないですが、猫にもフィラリア症があります。過度に心配する必要はないと個人的には思っていますが、何事も備えが大切。今まで予防していなかった方はぜひ検討してみてください!少しお金はかかってしまいますが、やって損はない!大事な猫様のために!
読了ありがとうございました。

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